蟹の慰めの書

本の感想などを綴っていきます。

転生とカルマについて

最近の精神状態は頗る最悪なのだが、そんな時は私の「深みの精神」が囁いてくる。

 

巷に氾濫する前世の記憶に関する話は眉唾物であるとしても、霊性進化という観念は信じるに値する。

なぜなら仮に人の死が永遠に続くものであったならば、今生の体験が全く無意味なものとなってしまうからである。

この世界の大本には、何らかの偉大な存在があり、それが人間の生と死のプロセスを生み出している。スピリチュアリストはそれを「大霊」と呼んでいる。

 

然るに今生の苦しみは、例え死の時まで報われなかったとしても、来世における成功の糧なのである。

卓越した天才や成功者を突き動かす衝動は、本人の意識に上ることはないが、往々にして前世の無念なのだ。

 

そうだったら確かにこの世の不平等に説明がつくかもしれないな、と思った。

 

最近読み始めたユングの『赤の書 テキスト版』は久々の良書だと思う。あとこの問題について考えるなら『シュタイナーのカルマ論』を読みたい。

 

赤の書 テキスト版

赤の書 テキスト版

 

 

シュタイナーのカルマ論: カルマの開示

シュタイナーのカルマ論: カルマの開示